なぜアニメ進撃の巨人の制作会社がWIT STUDIOからMAPPAに変わったのか
先日情報が発表され、「進撃の巨人 The Final Season」では制作会社が、今まで関わってきた「WIT STUDIO」から「MAPPA」に変更されることがわかりました。
【制作発表】
— MAPPA (@MAPPA_Info) 2020年5月29日
TVアニメ『進撃の巨人』The Final Season#林祐一郎 監督より応援イラストが到着!
アニメ放送をお楽しみに!!#shingeki#進撃の巨人 pic.twitter.com/Ds7m1vpN47
それに伴い、監督をはじめとしたメインスタッフはほぼ一新され、物議を醸しています。
そこで今回は、「なぜここにきて制作が変わったのか」「今後WIT STUDIOが制作に関わることがないのか」を考察していきます。
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今後WIT STUDIOが制作に関わることがないのか
結論から言います。
今後もWIT STUDIOが制作に関わる可能性は十分にあります。
そもそも、今回の制作会社変更についての引き継ぎは、かなり円満に終わっているように見受けられます。
(以下のコメントを見る限り)
情報解禁に伴い、諫山 創(原作者)、林祐一郎(The Final Season 監督)、荒木哲郎(Season1 監督/Season2〜3 総監督)、大塚学(MAPPA代表取締役)、和田丈嗣(WIT STUDIO代表取締役社長)の5名からコメントが到着!
— アニメ「進撃の巨人」公式アカウント (@anime_shingeki) 2020年5月29日
詳細はこちら↓https://t.co/PkK6uTroAH#shingeki
つまり、グロス回として「WIT STUDIO」が重要回を担当するということも十分にありえるということです。
グロス回について、詳しくは下記の記事を参照ください。
加えて、MAPPAは同時期に「呪術廻戦」 というビックタイトルの制作も請け負っています。
MAPPAには仙台スタジオも含めると5つのスタジオがあるとはいえ、(おそらく進撃は1スタ、呪術は2スタ担当となりそう?)、これだけのビックタイトルですし、ある程度は優秀な会社にグロスを投げると見込めます。
また、WITのグロスの評判は高く(Gレコのウーシァ戦などが有名。荒木監督がコンテを切っています)、前元請け会社であったということから、グロス回がある可能性は十分といえます。
なぜここにきて制作が変わったのか
様々な憶測が飛び交っていますが、個人的な意見として
- 原作完結と同時期にするため
- WITには他の案件がある
の3点だと思います。
というかそもそもWITは元請けと同じくらいグロスが多いです。加えて、所属アニメーターが多くはない(フリー起用が多い)と思われるので、WITが元請けから外れることにあまりデメリットはないと私は考えます。(WITではなくなるという点のみを考えればです)
おそらく、「進撃の巨人」と同じ布陣で制作される作品があるのだと考えられます。(例えばカバネリのような)
現在WIT STUDIOはNetflixとの案件があり、それに伴って制作されている作品があるのでは、と考えます。
Netflixは基本的に全話完パケ納品となるため、同時期に他の作品を掛け持つのは無理だと考えます。
「鋼の錬金術師」のように原作の完結にアニメの完結を合わせるのだとしたら、現時点ではWIT STUDIOにそれに見合ったキャパ、実績がなく(WITは長いスパンでの放送の前例がない)、複数のスタジオを持ちスタミナがあるであろうMAPPAに変更したのではと考えられます。
MAPPAは撮影等の処理は全て2スタに任せているようで、1スタではそれ以外の主要な作業をしているらしいです。それゆえに複数作品を同時に展開できるスタミナがあるのでしょう。
余談ではありますが、同時期に放送されている「呪術廻戦」はフリーアニメーターを多く起用しており、MAPPA制作とはいえ社員がかなり関わっているということではないようです。
また、そもそも最初からWIT STUDIOは途中までしか制作するつもりはなかった、という考察もできます。
期待値だけ上がり続けていて、作風もがらっと変わるので、見合った報酬がえられない可能性もありますからね。
実際、WIT STUDIOは元々3rd Seasonの部分までしかアニメ化するつもりはなかったようです。
そこから数々の制作会社がアニメ化の話を断り、最終的にMAPPAが引き受けた、という流れだったとも考えられます。
(MAPPAは「ユーリ on Ice」の時もそうでしたがこういうの多いですね……)
懸念点
とはいえ、現状はメインスタッフがほぼ変わっているのはかなり懸念点ではあります。
(目に見えてわかるのはキャラデザですね)
「進撃の巨人」では総作画監督をとつめられており、京アニ時代からのファンである門脇聡さんのお仕事が見られるのかどうかがものすごく気になります。ハルヒ一話の作画監督をされていた方ですね。
(門脇聡さんの所属は現在不明で、今回の変更でWITに籍を置いているのかどうか、ということが間接的にわかるというのはありますが…)
あとは音楽ですね。澤野さんは続投するようですが、PVの音楽は別の方が担当されています。過去の曲を使うためだけのクレジットなのか、新曲が聞けるのかは気になりますね。
あとは「シリーズ構成」です。
新しく構成を担当される方はMAPPAの作品でよく構成・脚本を担当されている「瀬古浩司さん」です。
今までのシリーズでも脚本を何度も担当されており、そのお仕事ぶりは見事でした。
同時期の呪術でも担当されるようです。
この方のお仕事ぶりは全く問題ないと思うのですが、やはり「シリーズ構成:小林靖子」の安心感と比べると、申し訳ないのですが劣るかなぁという印象です。
一番の懸念点は「呪術廻戦」と同時期に放送ということですね 。呪術の情報公開が遅れたのもこのせいだったのかなぁと邪推してしまいます。
とはいえ、「進撃の巨人 」原作勢の方ならわかると思いますが、マーレ編に当たる「進撃の巨人 The Final Season」からかなり作風ががらり変わるため、時期的にはよかったとはいえますね。
実際PVを見た限りでは、全く不安は感じませんでしたし、今後に期待ですね!
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まとめ
アニメ「進撃の巨人 The Final Season」について、「なぜここにきて制作が変わったのか」「今後WIT STUDIOが制作に関わることがないのか」を考察しました。
まとめると
- 今後もWIT STUDIOが制作に関わる可能性は十分にある
- WITには他の案件があり、アニメ進行を原作完結と合わせるためのMAPPAへの変更であったと考えられる
- 門脇聡さんのお仕事が見たい
- PV時点では期待感しかない!!
(一応、あくまで個人の考察です)
今後の展開を楽しみにしましょう!!
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