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【映画】響け!ユーフォニアム〜誓いのフィナーレ〜の感想【京アニ】

今回は、2015年にTVシリーズとして放送された京都アニメーション製作の「響け!ユーフォニアム」の劇場用完全新作、「響け!ユーフォニアム〜誓いのフィナーレ〜」の感想記事になります。東京に行く予定があり、そのついでに池袋で見納めしてきたので、その感想をユーフォ大好きオタクが思いのままに語っていきます。

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画像は公式サイト[http://anime-eupho.com/news/?id=266y]より

 

ネタバレを含みますので、そういうのが苦手な人は注意。

 

 

 

 

 

 

 

響け!ユーフォ二アムって?

京アニ製作のアニメーション作品で、京都宇治市を舞台として、主人公の黄前久美子を中心とした吹奏楽に青春をかける高校生たちのスポコン人間ドラマです。

頑張るってなに?ということをテーマとしてお話が進んでいきます。今回のユーフォの映画でもそういうお話がありました。高校時代ろくに何かを頑張ってきたわけではない私にはとても刺さるテーマですね……。

今回は映画の感想ですので、とりあえずもっと知りたいって人は下の動画を見て……そして本編も見るのだ……。


10分でわかる 『響け!ユーフォニアム』

 

 

 

誓いのフィナーレ良いところ

予告の時点でやばい……。


『劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』本予告

演奏シーン

まず言いたいのが、映画見てて拍手したくなることある?ってことです。誓いのフィナーレではクライマックスシーンで北宇治高校の演奏がフルで流れます。

この演奏がマジでやばいんですよ!!!

特に、楽曲:リズと青い鳥の演奏シーンでは、本編のこれ以外のシーンで焦点が当てられることのない希美とみぞれをメインに演奏が進んでいきます。掛け合いのシーンは、前作「リズと青い鳥」を見ていた人なら感涙モノでした……。(描写はないけど、あれから希美も頑張ったんだなぁと感動してしまいました…)今後の展開を示唆するように久美子と麗奈を交互に写す演出も流石。

抽象的な演出に頼らず、あくまで演奏シーンとして描ききっているので、見る側としては、映画のワンシーンというより、本当に現実のホールで生の演奏を聞いているような感覚に陥ります。(特に私が最初に鑑賞した映画館は音響設備がかなり良いところでしたので余計に)

ライトに照らされた空気中の埃を描写する山田さんの特有の演出も光ってましたね。

 

魅力的な新キャラクター

今回物語の主人公である黄前久美子は2年生へと進級していますので、必然的に後輩キャラが参戦することになります。一体どんなキャラが増えるんだろう…と考えていましたが、実際に見てみるとどの子も魅力たっぷりなキャラクターでした。

特に、久石奏に心奪われた人は多いのではないでしょうか?

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久石奏ちゃん

奏は一言で表すと、小悪魔系後輩キャラです。この単語を聞いて「あ……すき……」ってなった人も多いはず。私はこういう属性のキャラはあまり好みではなかったのですが、奏は別でした。

奏の魅力として、物語後半まで本心が見えない、というところがあります。

月永求に嫌がらせをしたり、問題が起こっても傍観する側にまわっていたりと、様々な行動を起こしますが、何故そういうことをしたのか、ということが語られないまま物語は進みます。

久美子との会話では、度々久美子に対する呼び名が変わっていたりして、心情の揺らぎがみてとれますが、いつも笑顔でいるため本心がわかり辛いのです。そのため、みている側としては「この子って本当は何を思って何をしたいんだろう…?」と奏に興味を魅かれる形で物語に引き込まれます。

奏が本心を語り、自らの過去を打ち明けるシーンは演出、声優さんの演技も含めて最高のシーンでした。何度みても泣きます。

久美子との掛け合いはコミカルで、奏の小悪魔っぷりが最高に可愛いです。

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久石奏最高か?

 


『劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』PV 面倒くさい後輩編

 

雨宮天さんの可愛らしい演技も最高でしたね。

 

久美子がかわいい 

誓いのフィナーレの久美子、めっちゃかわいいです。

あがた祭りのシーンあたりから「あれ…?久美子ってこんなかわいかったっけ?」ってなります。秀一とのデートシーンの久美子は本当に可愛かったです。

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かわいいぞ久美子

TVシリーズでは、ポニーテールだったのが一話と大会のときくらいであまり髪型が変わらない印象でした。当時の感想やニコ動のコメントをみていると、(ポニテに)もどして…っていわれていることが多かった気がします。確かに普段の久美子の髪型って少しババくさいんですよねw

ただ、誓いのフィナーレでは、髪型が変わるシーンも多く(尺の関係上日常生活よりイベントシーンの方が多いためというのもあるでしょうが)、見た目的にもかわいいと感じることは多かったです。

加えて誓いのフィナーレでは、久美子の色々な一面がみれたことが、かわいいと感じた一因になっていると感じました。

TVシリーズと違って、後輩が増えたり、秀一と恋人関係になっていたり、麗奈との距離がかなり近くなっていたり、進路について考えたりといろんな一面が見れるが素敵。

特に秀一との関係性が変化したのが大きかった気もします。

TVシリーズからずっとみている身としては、「早くくっつけよ!」と思っていたのですが、冒頭から秀一が告白。関係が進展し、帰り道待ち合わせをして寄り道したり、あがた祭に一緒に行ったりしました。2人とも可愛すぎか…?

最終的には、一時的に別れることになりましたが、それをすんなり受け入れる秀一がイケメンすぎて……。

秀一と付き合うことになる展開については、一部百合好きな方達からは不満が出ているようですが、秀一が良い男すぎるので個人的には全く不満はなかったですね。(そもそもあがた祭では結局麗奈に会っていますしねw)

 


『劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』PV 秀一と久美子編

 

「めんどくさいな〜……一年生…」このセリフを言いながら脱力する久美子、かわいいですよね。

 

 

麗奈と久美子の関係

前述した通り、久美子は秀一と恋人関係になるのですが、麗奈との関係は相変わらず百合好き大歓喜のままです。

ユーフォファンの間では、彼女らの関係は百合ではなく引力と言われていますが、今回も引力強かったですね。

麗奈が後輩にデレデレしている秀一に向けてものをぶつけたり、合宿のシーンで秀一に久美子を呼んでこようかと話しかけたりと、麗奈が2人の関係を応援している感じも好き。

大吉山ではやっぱりいちゃついてましたし、少ないながらも何度かあった2人の会話シーンはニヤニヤが止まりませんでした。くみれい最高か?

しまいには鈴木美玲に「お二人の距離なんか近くないですか?」と言われる始末。劇中でもそういう認識なんですね本当にありがとうございました。

ユーフォはやはりこの2人の関係性があってこそですね。

(最初見に行った時来場特典はくみれいのものが当たって狂喜乱舞しました)

 

黒沢ともよさんの演技

ユーフォのキャラクターはモブも含めて名前が決まっており、それぞれ担当されている声優さんもいて(兼ね役はありますが)、声優さんの演技は皆さんとても良かったです。

ただ、やはり黒沢ともよさんの演技がずば抜けてうまいんですよね。

アニメアニメしていない自然な演技と言いますか、リアルな息遣いや場面や相対するキャラクターごとに演技も変えている点など本当に素晴らしく、久美子というキャラクターがより生き生きとしているように感じられます。

黒沢ともよさんが演じるキャラクターって、アニメのキャラというより1人の人間って感じがするんですよね。特に久美子はそれを一番に感じるキャラです。

劇中での一番の見所はやはり、奏との対話シーンですね

奏がなぜオーディションで手を抜いたのか、過去を語り「……頑張るって、何ですか……?」と問いかけるシーンでの久美子のセリフの気持ちの入りようといったら……。

話が感動的で泣くといったことは多々あると思いますが、演技がすごすぎて泣く、なんてことはなかなかないですよ…。TVシリーズ一期の「上手くなりたい」のシーンや、二期の「私はあすか先輩のユーフォが聞きたいんです!あすか先輩と一緒に吹きたいんです!」のシーンでも同様に演技がすごすぎて泣いてしまいました。

キャラクターが生きた人間として訴えかけている、と感じるほどリアルで強烈なインパクトを受ける演技には毎回脱帽です。


『劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』PV 吹奏楽に懸ける編

PVでも流れているこのセリフ、最高でした。

 

 

エンディングと主題歌

主題歌、最高でした。

劇中最後は悲しい結果に終わってしまうので、そういう雰囲気のままエンディングに入るのですが、この主題歌が気持ちよく、鬱屈とさせない感じでテンションが上がりました。

歌詞も続編を匂わせるようなフレーズもあり、ワクワクしましたね。

メロディがかっこいいなぁと思っていたら、作曲編曲が加藤祐介さんで、さらにテンションが上がりました。

TRUEさんのBlast!、次カラオケに行ったら絶対歌います。

 

誓いのフィナーレのうーん…てところ

尺の短さ

色々なところで感想をみていると、「尺がたりてない…」こういった感想が多かったです。

個人的にはめちゃくちゃ満足しましたし、一年をよくまとめたなぁって感想だったのですが、原作からかなりエピソードが削られている関係上、不満を持ってしまう気持ちもわかります。

特にかなり重要なエピソードも削られているため、TVシリーズとして再編成して放送してほしいという気持ちはかなりありますね。前作のリズと青い鳥は原作からかなり手を加えたことで良改変となっていましたので、うまい感じで新作に絡める可能性もありますね。

描写不足

上と少しかぶるのですが、描写不足な点は多々あります。(TVシリーズの時点から少しありましたが)

顕著なところでは、原作ではなぜ北宇治が負けたのかとういう点についてしっかりと描かれているのに対し(原作未読なので伝聞での情報ではありますが)本編ではそういった描写はありませんでした。

今後シリーズが続く中で、その点に触れられる可能性はありますが、一本の映画としてみたとき、やはりその辺りが明かされていないというのは釈然としない部分ではあります。

もちろん、後味が悪くなる可能性もありますし、クライマックスで盛り上げてからそういったお話を入れるのは作劇的にタブーな気もしますので仕方ない点ではあるのかもしてません。

 

 

さいごに

語りたいことは多々ありますが(仲吉川とか!加部ちゃん先輩とか!)、ユーフォ映画の感想いついてはこの辺で終わりにしたいと思います。

 

ただの自己満足ですが、京アニ作品についての記事は今後も書いていこうと思います。

オタク特有の早口で永遠と語ってそうなしょうもない感想記事でしたが、もし目を通していただけたのなら嬉しい限りです。

音楽を扱っている作品ですので、実際に音で感じる印象が多い作品だと思っています。ですので興味を持ってもらえたのであれば、ぜひ音響設備の整った劇場でみてみてください!

 

続編製作も決まりました!!!!!今から楽しみで仕方ない!!!!


『響け!ユーフォニアム』特別告知 久美子3年生編制作決定PV

 

 

ちなみに本文ではあまり触れていなかったですが、私の推しはTVシリーズ一期の頃から麗奈です。

(鈴木美玲の声優さんエンドロール見るまで伊瀬茉莉也さんだと思ってたの私だけ?)

 

本記事は別ブログにて、6月に公開された記事を移行させたものです。